石牟礼道子

瞬時もやすまず こわれつづけているのに よくも きょうまで もてていたものだ。 こころの原型のようなものは もうわからない わかるのは こころのあったあたりに 疼痛が残っているだけである なんとかやわらげたいものだが ともかく 夜が明けるから もう ねむってみようではないか